こんな目の症状、ありませんか?
①かすむ・ぼやける
②ゆがんで見える
③虫が飛ぶ
④光が走る

視界の中に光のようなものが見える症状が起こることがあり、これは『光視症(こうししょう)』と呼ばれます。
目を動かすと光が走る場合、目の動きに伴って硝子体が動くことによって網膜が引っ張られることで症状が出ると考えられますが、特に治療の必要もなく心配のないことがほとんどです。
しかし症状が強かったり頻繁に起こったり飛蚊症も同時に起こるような場合では、網膜裂孔や網膜剥離などの前兆であることもあります。
またギザギザしたような形の光が両目の視界に同じように見える場合は『閃輝性暗点(せんきせいあんてん)』という片頭痛の前兆である可能性が疑われます。
一般的には症状が出ても20~30分以内に自然に症状が消えることが多く、その後で頭痛や吐き気などが出ることもあります。
基本的には特に治療の必要もなく心配のないことがほとんどですが、片頭痛の前兆として起こることもあることから何らかの脳の疾患が隠れている可能性も否定できないため、詳しい検査を行うためには眼科ではなく脳神経内科を受診する必要があります。
片目だけの症状であればまず眼科を、もし両目同時の症状であれば脳神経内科を受診することをお勧めします。
⑤目が痛い
まず「目の表面が痛い・異物感がある」などといった症状の場合には目の表面部分である角膜(かくまく、くろめ)や結膜(けつまく、しろめ)に何らかの障害が起こっている可能性が疑われます。
例えば「外傷やコンタクトレンズ装用などによって角膜に傷ができている」「ドライアイで目の表面が乾燥して傷ができている」「角膜や結膜あるいは眼瞼(まぶた)の裏などに何か異物が入っている」「逆まつげになってまつげが目の表面に当たっている」「角膜に感染症が起こっている」などが挙げられます。
「目の奥の方が痛い・目の奥が重たい」などの症状であれば眼精疲労などが第一に疑われます。
また「強い目の痛みに加えて視力低下や吐き気や頭痛なども伴う」ような場合には『急性緑内障発作』などによる眼圧上昇の可能性も疑われますので、このような場合はすぐに眼科あるいは救急外来を受診することをお勧めします。
⑥視野の一部が欠けて見える

視野の一部分が欠けているように見える場合、症状が急激かどうか、両目で視野が欠けているかどうかなどによって様々な病気の可能性が考えられます。
「急に片目の視野の一部にまるで黒いカーテンがかかっているような感じ、それが徐々に広がってきている」などの症状であれば『網膜剥離』の可能性が疑われます。
「急に視野の一部が真っ暗に見える、ぼやけて見える」などの症状では網膜の動脈や静脈が閉塞する疾患(『網膜動脈閉塞症』や『網膜静脈閉塞』)、あるいは『視神経炎』などが疑われます。
また「急ではないかもしれないが視野の一部分が欠けてみえる」などの症状では『緑内障』や『加齢黄斑変性』などの疾患が疑われます。
もし「両目の同じ部分あるいは外側の視野が欠けて見える」などといった症状であれば実は脳の病気(『脳出血』・『脳梗塞』・『脳腫瘍』など)の可能性も疑われます。
以上のように視野の一部が欠けて見える場合には様々な疾患が考えられるため、早めの眼科受診をお勧めします。
⑦二重に見える
⑧涙が出る
涙が多く出る場合、「何らかの原因によって涙の分泌量が増加している」「涙が流れ出る量に問題があって涙があふれる」のどちらかが考えられます。
そもそも涙は上まぶたにある「涙腺(るいせん)」と呼ばれる部分から目の表面に向かって分泌され、上まぶたと下まぶたのふちを伝って外側から内側に移動し、さらに涙点とよばれる小さな上下の穴に吸い込まれ、そこから「涙道(涙小管~涙嚢~鼻涙管)」と呼ばれる涙の通り道を通過して鼻の奥へと流れてゆきます。
例えば「ドライアイやその他の原因によって角膜や結膜に傷ができている、感染症が起こっている」「目にまつげや異物が入っている」などがあると涙の分泌量が増えて、涙が出るといった症状を引き起こすことがあります。
あるいは加齢などが原因となって涙道が狭くなってしまったり閉塞してしまうと涙が流れ出る量が減ることによって涙があふれ出ることもあります。
また顔面神経麻痺などの病気や加齢性変化などによって瞬目(まばたき)の力が極端に落ちてしまった場合、涙が涙道へと流れる機能が低下するため、涙が出るといった症状が起こることがあります。
その他にも『結膜弛緩症』といって加齢とともに結膜が弛緩して涙点を結膜が塞いでしまうことによって涙が出やすくなることもあります。
⑨目やにが出る
一言で目やに(眼脂)といっても量や性状、他の症状の有無などによって原因は様々です。
「朝起きた時に少量の眼脂がついている」場合は、寝ている間に処理された老廃物が結果的に付着しているだけであり、特に治療の必要はありません。
「黄色っぽい・緑っぽい眼脂」が多量に出る場合は『細菌性結膜炎』の可能性が疑われます。
「白っぽい眼脂で、かゆみを伴う」場合は『アレルギー性結膜炎』が第一に疑われます。
「白っぽい眼脂のほか、充血がひどく涙が多く出る」ような症状の場合には、はやり目『流行性角結膜炎』といってウイルス性結膜炎が疑われ、この場合は他の人にうつす可能性もあるため早めに眼科を受診することをお勧めします。
また⑦で説明したような涙道の狭窄や閉塞がある場合には、涙とともに眼脂も多く出る場合があります。
<さいごに>
以上のように目の症状には軽いものから治療が必要なものまで様々あります。
ちょっとした症状だと感じても、実は目や体の健康の大切なサインかもしれません。
私たち眼科一同は、日頃から地域の皆様の“見える”を守るお手伝いをしたいと思っています。
目のことで不安や疑問を感じたときには、ささいなことであってもご相談ください。



















