最近のトピックスの紹介

骨粗しょう症 背骨「骨折」治療

外科用イメージ画像

人間の骨は年とともにもろくなります。骨の中にあるカルシウムが血液に溶け出して骨の中身(骨量)が減るからです。 骨量の低下がひどい状態が骨粗しょう症で、背骨の圧迫骨折を引き起こす主な原因の一つです。 背骨は、首から腰まで、24個の椎体と椎間板がつながったものです。 骨粗しょう症で骨がもろくなると、ふとしたはずみに体の重みで椎体がぺしゃんこに潰れることがあります。 これが『圧迫骨折』で背骨がまがり、4割は痛みを伴います。

従来の治療は、数週間の安静にし、鎮痛剤や骨粗しょう症の進行を抑える薬を服用したり患部を固定するコルセットを着用したり といった方法ですが、慢性の痛みが残り、炊事 洗濯といったたち仕事が出来なくなったり、寝返りを打てなくなったり  と運動機能が低下、寝たきりやうつ状態、になってしまうことがありました。

『経皮的椎体形成術』(PVP) は、骨折した椎体の中に、特殊な液体とバリウムを混ぜた骨セメントを注入し、 圧迫骨折による痛みを緩和する治療方法です。1980年代にフランスで始まり、1990年代後半にアメリカでも広まりました。

(読売新聞社様の承諾を得て転載)「読売新聞社著作権について http://www.yomiuri.co.jp/policy/copyright/

当院でのPVPの流れセメント注入後CT

1  CT室にて患者様のセッティング。
(CT検査台にうつ伏せに寝て頂きます。)
2  外科用イメージのセッティング。
3  CTを用いて穿刺位置を決定し、穿刺位置のマーキング。
4  穿刺部の消毒。
5  局所麻酔。
6  針の進める角度を確認しながら骨生検針を穿刺。
7  外科用イメージによるX線透視下で
  目標の位置まで進めます。(上の写真)
8  アクリル樹脂の骨セメントを用意し、注射器で注入。(右の写真)
9  抜針、止血。
10 骨セメントの分布を確認するためにCTを撮影。
11 セメント注入後、2時間ベッド上で安静。

手技(上記の3〜10まで)そのものは、1椎体あたり約10分〜30分程度です。 当院では PVPを2001年11月よりはじめ、2012年3月末までに 1500症例 1900椎体の治療を行っております。
2002年のアンケート調査では96.3%の患者様で痛みの改善が認められました。 また、当時81.7%の方は治療を行った次の日から歩行が可能となっています。
2006年12月より 適応の範囲をさらに正確にし、日帰りの治療として行っています。(費用については現在は自費診療になっております。詳しくはお問い合わせ下さい)

PVPは、圧迫骨折の急性痛に対して即時性の除痛効果と骨折椎体の安定化による運動性の早期回復効果に優れています。
結果的に早期離床が可能になります。 また骨折後に生じる椎体の変形による神経圧迫症状の予防などにも有効と考えられます。
PVPは骨の痛みには有効ですが、神経や筋肉の痛みには効果はありません。
また、骨や腫瘍が脊髄を圧迫している場合、骨の破壊が高度である場合などでは治療が困難なことがあります。

©Copyright 2005 Kyoto Renaiss HP .〒620-0054 京都府福知山市末広町1-38 TEL 0773-22-3550 FAX0773-23-3745